マウスピースからワイヤーまで、歯科矯正の種類まとめ

「今まで気にしていなかったけれど歯を白くしていたら歯並びが気になり始めた」
「矯正の経験はあるけれど戻ってしまった」など、ご経験はありますか?
大人になってから歯並びが気になっても、その費用や期間、矯正時の見た目など気になりますよね。

今回は歯科矯正の種類やその役割について紹介いたします。

そもそも歯科矯正って何?

歯並びやかみ合わせを美しく整える歯の治療のことです。

顎の形が変形してしまう顎変形症や、永久歯が生えてこなかったりする先天性欠損などの生まれつきの体質による要因もありますが、多くは生活環境や習慣が大きく関わりを持ちます。

代表的なのは、上の歯が飛び足している出っ歯、上下の歯がかみ合わない開咬、顎が出ているように見える受け口、糸切り歯が飛び出ている八重歯、並びが乱れた歯などです。

歯科矯正には代表的な2種類が存在します。ワイヤー矯正とマウスピース矯正です。

かみ合わせがしっかりしていないとどうなるの?

見た目を気にしてしまう

  • 歯並びによって思い切り笑ったり話せないから自信がなくなる。
  • 筋肉にも影響するため、顔の形が変形する。

飲食物がよく噛めない

  • 胃腸への負担がある。
  • 肥満に繋がりやすい。

滑舌が不明瞭になる

  • 歯の隙間やかみ合わせの隙間から息が漏れやすい。
  • 舌が前方に飛び出しやすい癖がついている場合もある。
  • 顎の関節に負担がかかり、顎関節症になることも。

口内トラブルの原因になる

  • 歯磨きの際、ブラシやフロスが行き届かず口内を清潔にしきれない。
  • 歯を傷つけたり口内を傷つけやすくなったりすることから細菌が繁殖しやすくなる。
  • 虫歯や歯槽膿漏、口臭などの口内トラブルの原因に。

ワイヤー矯正(ブラケット矯正)って?

歯に矯正装置であるブラケットを装着し、ワイヤーの弾力を利用して矯正する方法です。

検診から装着までの期間は約1ヶ月から2カ月ですが、装着後も定期的な通院や丁寧な歯のケアが必要です。治療が終了しても後戻りしないよう、取り外し可能な保定装置(リテーナー)をおおよそ2年以上装着します。保定装置装着後からも定期的な通院と丁寧な歯のケアが必要です。

また、補助としてのアンカースクリューというものがあります。これは骨に歯科用のネジを埋め込むのですが、ネジの頭は出ているため、細菌が繁殖しやすく口内トラブルになりやすいことが難点です。しかし、短期間に大きく歯を動かすことが可能なため、抜歯を回避したり、手術が必要な重度の矯正が必要な場合などに使用されます。
痛みはほとんどないようです。

その他にも歯列不正の度合いによって、頭から顎を固定するヘッドギアや、歯が前方に移動するのを防いだり、上下顎を拡大する顎内装置を併用する場合もあります。

ワイヤー矯正には、主に下記の2種類があり、症例によっては上下別々の手法で治療ができます。

表側矯正

  • 唇側にブラケットをつけるため目立ちやすく、口内が傷付きやすい特徴がある。
  • 治療費が比較的リーズナブル。
  • 他の治療よりも実績が最も長く、治療結果が得られやすい。
  • 現在ではセラミック製やプラスチック製のブラケットやホワイトワイヤーでの治療も可能なため、目立ちにくくすることが出来る。
  • 治療期間は2年から3年。

裏側矯正

  • 舌側にブラケットをつけるため発音に影響が出やすく、技術が高度なため費用も1.5倍程高くなる特徴がある。
  • 汚れが見えにくく、非常に丁寧な歯のケアが必要。
  • 歯が前方に移動してしまっている場合引っ込みやすくなったり、その原因になる舌癖の矯正にもなるため治療後の後戻りのリスクを削減できる。
  • 治療期間3年から4年。

マウスピース矯正って?

マウスピース矯正にはワイヤー矯正程の強制力がないため、大きく歯を動かしたり、骨格性の歯列不正には適応できない場合もありますが、透明なため目立ちにくかったり、歯の表面に器具がないことから口内を傷つけにくく、比較的ハードルの低い治療方法です。

大抵、マウスピースは約1週間から2週間ごとに取り換えが必要です。治療期間は1年から3年と言われています。
装着には最低装着時間があるため自己管理が必須ですが、食事や歯のケアの際には着脱が可能なことから口内を清潔にしやすかったり、基本的にはホワイトニングと並行出来たり、金属アレルギーでも治療が可能です。

マウスピース矯正には、主に下記の7種類がありますが、歯科によって取り扱いのない場合もあります。

インビザライン

  • 3Dデジタル化するため、1度の型取りでシュミレーションが可能。
  • 治療最終地点までのマウスピースを製作するため、1回程度の通院で済む。
  • ワイヤー矯正と同じ適応症例の範囲をおおかたカバーしている。
  • 基本的に1日20時間以上装着する必要がある。

クリアコレクト

  • インビザラインと同じで3Dデジタル化するため、1度の型取りでシュミレーションが可能。
  • インビザラインよりマウスピースが薄く光沢がないため、装着時の異物感が少なく目立ちにくい。
  • 歯肉を2mm程包むよう設計されているため強制力が高いが、取り外しにくかったり、痛みが出やすかったりする。
  • 基本的に1日22時間以上装着する必要がある。

アソアライナー(旧アクアライナー)

  • マウスピースをおおよそ1ヶ月ごとに型取りして製作するため、虫歯等の治療もでき、継続しやすい。
  • 段階に応じた適切な対応が可能。
  • 厚みの異なるマウスピースを約10日ごとに取り替える。
  • 場合によっては抜歯もあり、奥歯のかみ合わせに問題のない歯列不正や歯の隙間を閉じるなどが適応症例。
  • 基本的に1日17時間以上装着する必要がある。

イークライナー

  • インビザラインと同じで3Dデジタル化するため、1度の型取りでシュミレーションが可能。
  • 約3週間ですべてのマウスピースが完成するため早い治療が望める。
  • 抜歯が必要な場合や永久歯がそろっていない場合は不可。軽い歯列不正におすすめ。
  • 基本的に1日17時間以上装着する必要がある。

キレイライン

  • 前歯12本を重点的に治療。
  • 1ヵ月半から3カ月に2度の通院が必要。
  • ホワイト二ングが1本ついてくる。2本目から有料。
  • 基本的に1日20時間以上装着する必要がある。
  • マウスピースが初回1枚2万円、2回目以降4万円から治療が始められるため、枚数によって費用が変動。その他に追加料金もあるが、総額平均10~30万。

エシックス

  • 上記2種類より費用が安い。
  • 軽い歯列不正、矯正治療の後戻りを改善する場合におすすめ。
  • 前歯に輪ゴムを使用する場合があり、目立ちやすい。
  • 基本的に1日20時間以上装着する必要がある。

アクアライン

  • ハンドメイドのため、毎回型取りが必要。
  • 4週間から6週間に1回通院が必要。
  • 基本的に1日20時間以上装着する必要がある。

DENマウスピース

  • 1日8時間から10時間の装着で良いため寝ている間に矯正が可能。
  • 2週間ごとの通院で型取りが必要。
  • 装着時間が少ないため長期の通院が必要。

歯並びは健康に繋がる

アメリカでは歯が社会的信頼へ大きく左右される文化と言われていますが、これは歯が自己管理の象徴になっているためです。そう考えると長い目で見て、歯は見た目にも健康にもかかわる大切な体の一部です。メリットデメリットは有りますが、病院を選ぶ際には慎重に相談し、納得のいく選択ができるといいですね。